グループホームで働くときの重要ポイント

グループホームでは、認知症高齢者の方が少人数で生活を送っています。少人数制である理由は、入居者が自宅にいるような気持ちで快適に過ごせるようにするためです。そのため、「介護される側」と「介護する側」という関係ではなく、人間同士が心を通わせるような密な関係を築くため、心のコミュニケーションが必要になります。

そんなグループホームで働くスタッフは、全く体が動けない人の介護をするというよりは、認知症の入居者の心に寄り添い、毎日イキイキと暮らしてもらえるように心がけてなければなりません。自分で自分の身の回りのことをできる方も多いので、一緒に食事を作ったり、共有スペースの掃除をしたりもします。その中で、入居者の満足そうな笑顔を見たり、言葉にして「ありがとう」の気持ちを伝えてもらったりした時には、介護の仕事ならではのやりがいを感じられるでしょう。

また、グループホームでは、マニュアルに沿ってケアを行うというようりも、それぞれのスタッフが入居者とどう向き合うかという姿勢が重視されます。ただ与えられた仕事をこなすだけではなく、常に「どうしたらもっと良くなるか」という気持ちを持ち続け、入居者や家族の方にも信頼されることが大切です。

それから、グループホームでは、より良い介護や施設運営のために、スタッフ自身の経験や仕事を通して感じていることを、施設の管理者に伝えることもポイントになります。介護の仕事は、現場に行かないとわからないこともたくさんあるので、質の良いケアをするためには、自分の考えを考えを上司に話したり、問題点を見つけたら報告することも欠かせません。